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議会コモンズ全国地方議会発言データベースβ 公開中
METHODSデータの取得と検証
scope-macro · METHODS
METHODS / データ方法論

発言データを、どう取得し、どう検証し、どう公開するか。

議会コモンズは、全国の地方議会会議録から発言を取得して検索・引用できる形にするデータ基盤です。ここでは、そのデータをどのように集め、どこまで検証し、どんな形式で公開しているかを開示します。指標の解釈や評価は行いません。

設計方針: データ 3 層アーキテクチャに準拠·実装状況: 2026-07-19 コード実測·ライセンス: CC BY 4.0

データ取得の 4 階層

議事録の公開状況は自治体ごとに大きく異なります。取得の難易度で 4 階層に分けて取得しています。各階層の議会数と取得状況は データカバレッジ で開示しています。
階層 A:公開議事録システム

Web で議事録が公開されている議会。自動で巡回して取得します。

階層 B:議会ごとに読み取りプログラムが要る

独自の作りのため、議会ごとに読み取りプログラムを書いて取得する階層。

階層 C:開示請求 / 紙資料

Web 公開のない議会。情報公開請求や議会だより等の代替資料から抽出します。

階層 D:動画書き起こし

議会中継のみ公開している議会。書き起こして取得します。

真正性のための 5 つの設計原則

引用の根拠として使えるデータであるために、5 つの原則で設計しています。各原則の実装状況を正直に開示します(実装済 / 一部 / 準備中)。「実装済み」と言えない段階のものは、その旨を明示します。
原則内容状態現状
① 原本アーカイブ議事録の原本(HTML / PDF)をハッシュ付きで保存し、後から原本との一致を照合できるようにする。準備中原本ハッシュ保存は設計段階。現状は原典 URL の併記で出典を辿れるようにしている。
② 追記型の訂正訂正は既存の記録を上書きせず、新しい記録として追加する。誤字レベルの変更も無記録では行わない。一部内部ログは append-only(削除・上書き禁止)で運用。公開向けの訂正ワークフローは訂正方針ページに明記済み。
③ 名寄せの分離人物(person)と所属(membership)を分けて管理し、同一人物への統合は保守的に行う。一部人物 ID と議員 ID を分けた ID 体系で運用。保守的統合のルール整備は継続中。
④ 信頼度の付与自動処理で得た情報に信頼度を付け、低信頼のものを明示する。一部投票・発言者・議題の自動照合に信頼度スコアを付与済み。発言分割そのものの信頼度付与は設計中。
⑤ スキーマ公開データ形式を機械検証できるスキーマ(JSON Schema)と、一括配布で公開する。一部自治体単位の CSV 取得は提供中。全件(一括)配布はまだ用意できていない。JSON Schema(機械検証仕様)はドラフト(id-spec v1)を作成中。

原文への AI 不介入

引用の根拠を守るための原則です。
  • 原文は読み取りプログラムだけで取り出す: Web / PDF の議事録の原文は、同じ入力なら必ず同じ結果になるプログラムで取り出します。生成 AI に原文を書かせたり、欠けた箇所を補わせたりしません。
  • 書き起こしは原文と区別する: 動画だけを公開している議会(階層 D)は、音声を機械で文字にします。この処理は結果が揺れるため、プログラムで取り出した原文とは分けて扱い、書き起こし由来であることを示します。
  • 欠損は欠損のまま表示: 取得できなかった箇所は、それらしく埋めず、欠損として示します。
  • AI を使う層には由来を明示: 分類など AI を使う処理では、AI 由来であることのラベルと、根拠となった原文の箇所を添えます。

ID 体系

引用が時間に耐えるための、識別子の設計です。
  • 自治体 ID は総務省コードに相乗り: 独自番号を発明せず、既存の全国地方公共団体コードを使います。
  • 発言 ID は発行後不変: 一度発行した発言 ID は変えません。訂正があっても ID は維持し、引用リンクが将来も同じ発言を指し続けるようにします。

ID 体系の仕様(v1 ドラフト)と機械検証用スキーマは、開発者向けページで順次公開します。